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内容説明
朝の光に包まれて
目を覚ますと、カーテンの隙間から柔らかな朝日が差し込んでいた。まだ寝ぼけた頭でぼんやりと横を見ると、隣には彼女 すっぴんのまま、無防備な顔で眠る姿があった。
昨日の夜は遅くまで映画を見ていたせいか、彼女の寝息は心なしか深い。少しだけ寝癖のついた髪が、頬にふわりとかかっている。普段はきちんとメイクをしている彼女だけど、こうしてすっぴんで眠る姿も、ありのままの可愛さがあふれていて、胸がぎゅっとなる。
「……んん」
彼女が小さく唸りながら、ゆっくりと瞼を開いた。まだ夢の中にいるようなとろんとした目でこちらを見ると、ふいに恥ずかしそうに布団を引き上げる。
「なに見てるの……?」
「可愛いなぁと思って」
そう言うと、彼女はさらに布団を顔まで引っ張り上げた。
「やめてよ、朝のすっぴんなんて……」
「すっぴんだからこそ可愛いんだけど?」
布団の中からふにゃっとした声が返ってくる。俺は彼女の隠れた顔をそっと撫でるように布団の端を引っ張った。
「……やだ」
「じゃあ、こうする」
彼女の隠れる隙を与えないように、ぎゅっと抱きしめる。まだ温かい体温が、心地よく肌に伝わってくる。彼女は「んん……」と少しもぞもぞしながらも、結局俺の腕の中に落ち着いた。
「……おはよう」
彼女の掠れた声が、耳元でそっと囁く。
「おはよう。今日も大好き」
そう言うと、彼女の耳がほんのり赤くなったのが見えた。
「……ばか」
布団の中で小さくつぶやく彼女の声を聞きながら、俺たちはもう少しだけ、朝のぬくもりに包まれていた。
smjx045 作品詳細表
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